ねるまで昼

おいしいクッキーだけ

残念だがこれもまた

「運命だと思いますか?」

眠るたびに同じような夢をみる。まだその日はやってきていなくて、だからわたしはその日に向かってひたすら走っていて、だけどやっぱりその日がきて、だけど、その時間が続いてくれる。こことは違って。終わってしまったら終わりだ。なにを言っているのかと思うけど、いまのわたしを表す言葉はそれくらいしか思いつかない。さみしい、と四文字にするのが惜しくて悔しくて、無駄な言葉を重ねる。行かないで、わたしはずっとここにいるのに、と、ニットの袖をのばしながら震える。

わたしはすぐ盗む。誰かの読む本、観る映画、聴く歌、あとはほんとうのなまえとか住むところとか昔付き合ってきた人間とかにまつわる情報、を、机の上から偶然見えた携帯の画面から、なにげない会話の端々から、だれかの噂話から、バレませんようにと祈りながら盗む。なんで盗むのか、それは一人きりになったときに、誰かを自分におろして、どんな気持ちでこれに触れたのだろう、どんなふうに生きているのだろうと想像を巡らせたいから。手ぐせ。気持ちの悪い習慣。治る余地のないわたしらしさ。盗まなければ意味がない。知りたいってグロテスクなことだから、わたしはなにも知りたくないのですよという顔をして、ギリギリ立っていられる。

食べることと買うことがやめられない。たいした量でも額でもないけれど、着実に体は重くなり、財布は軽くなっていく。生きている!という感覚が遠い。なにをしても虚しい。虚脱。鋭い痛みを想像してみる、たぶん生きてると思えるだろう、けど、自分で自分にそれを下す勇気が出なくて、そんなやつが痛みを希求する権利はないでしょうと思う。

あーあ、

ブログすら書けなくなってしまった。ポエムみたいなお話みたいなやつ、でストレスを発散することもできない。うずくまってうめいていたら一日が終わってしまう。本も読めないテレビも見られない、なのに道ゆく人に毒づいてみたりして、なんなんだ?と思う。寒さが悪いのか。寂しさが悪いのか。これを埋めるにはどうしたらいいのか。脚本を書くしかないだろうねとわかってはいるけれど、もう自分の心が動かせない。頼むからブログ読まないでください誰も。助けてほしいなんて言わない。殺してほしい。つかれたから。